仲良し夫婦の秘訣
「あなたたち夫婦って、生まれも育ちも文化背景も全然違うのに、どうしてそんなに仲良いの?」
と聞かれました。
ほぉ、なるほど~。
たしかにウチは夫婦仲いいです。
かといって、パートナーシップ・カウンセラーなどではありませんが、夫婦・人間関係がうまくいかなくて困っている人にとって、なにか役立つヒントがあるのかもしれない・・・と思い、私たちがやってきたこと、気を付けていることをまとめてみました。
◆出会いは奇跡
ある人に惹かれる、しかもお互いに惹かれあう、という現象は
誰とでも起こるわけではないですね。
何億人もいる地球上で、ある特定の人と出会い関係を築く、ということは
確率的にいったら、ものすごく低い可能性なわけです。
過去世なのか生まれる前なのか、どこかでお約束してきたに違いない、
少なくとも、そういうタイプの人と出会うことで自分が何かを学ぼうとしている、
ということは言えるんじゃないかと思います。
人生のはじまりのほうで、ソウルメイトと呼べるような運命の人に出会い、
そのまま一生ともに過ごす人もいれば、
人生の終わりのほうで、ようやくそういう人に出会えることもあるでしょう。
いろんな人に出会うけど、なかなか続かない、という人もいるし、
せっかく出会ったのに別離がありました、という人、
今生は全然ご縁ないんですけど・・・という人もいます。
そういう出会いのありなし、タイミングまでも
きっと自分が決めてきたことなんだろう、と思ったりします。
人それぞれ、人生いろいろですね。
ただ、出会いに関して、ひとつだけ言えることがあるとしたら、
「自分のことがよく分かっていると、お約束の人に出会いやすい」
っていう傾向はあるんじゃないかと思います。
自分がどんな人間で、どんな相手との、どんな体験を求めているか。
そこは無意識かもしれないけど、
自分の直感に敏感で、直感に従って生きていたら、
おのずと出会うべくして出会うことになると思います。
(直感に従っていても、出会わないことにしている人もいるかもしれません…)
さて、出会い論はともあれ、言いたかったのは
今、あなたがその人と一緒にいるってこと自体、奇跡なんだよってことです。
出会うべくして出会った大切なパートナー。
一緒にいたら、そりゃいろいろあるけど、ともに体験すること自体がミラクルなんです。
そう思っていたら、「有難い存在」であるパートナーとの関係、大切にしたくなりますよね。
出会ってくれて、ありがとう。
◆パートナーは鏡っていうより・・・
「パートナーは鏡」な~んて言われますが、ちょっと比喩が違うかなと思ったりします。
鏡のように、自分と同じ姿を映し出してくれるソックリさん、というワケじゃないから。
(そういうケースもあるかもしれないけど)
パートナーと自分との間のやりとり、関係性で生まれる現象、たいていはトラブルと呼ばれるものが、自分のことを知ったり気づいたりする上で役に立つよっていう意味だと思います。
パートナーは 問題発起人、トラブル製造係、地雷踏み役 というほうが正確かも(笑)。
何か起こると心が揺れますね。
その揺れで感じる感情をじっくり観察していくと、自分が魂的に成長できるヒントが見つかるんです。
その揺れるキッカケをたくさん作ってくれるのが、魂のパートナーさんなのです。
(パートナーじゃなくても、親子関係でも友人関係でも職場でも同じことが言えるんですけど、パートナーはいつも一緒にいるだけに無視して避けて通れないところで、その影響度が違いますね)
そして、心が揺れるたびに、揺れの原因(信念)を見つけて手放すことで、あなたはどんどん軽やかに、ハッピーになっていきます。
パートナーがいや~な気持ちにさせてくれたら、ありがたいチャンス!
そのいや~な気持ちにどっぷりつかってください。
◆ケンカはOK! だけど・・・
現実的には口論や取っ組み合い(爆)になったりもするかと思いますが、
ケンカしてもしなくてもOKですので、そこにジャッジを入れないほうがラクです。
いや~な気持ちの渦中にいるときは、思わず相方に毒舌を吐きたくなりますが、
毒舌吐いてもいいけど、そんな毒舌を吐きたくなる自分の感情に注目してくださいね。
大爆発して相手に毒舌吐いて感情ぶちまけて・・・
そこまではOKですが、それでオシマイだと、何の進展もありません。
そのまま放置していたら、いつまでたっても同じ爆発繰り返すだけです。
そして、その爆発は えてして、次第に激しさを増す傾向があります(涙)。
◆おひとりさま作業は必修課題
パートナーに心を乱されて(地雷踏まれて)大爆発!
そのあとは、「おひとりさま」での作業プロセスが必須です。
この宿題は必修課題。
しっかり取り組まないと、この世でパートナーに出会った意味ない、くらい大切なことだと思っています。
ネガティブモードの渦中にいるときは、すべてを相方のせいにして責めたい気分になりますが、
そういうときは、ちょっとレベル上の器大きめの自分を想像してみてください。
自分のスピリチュアルガイドや、自分を応援する天使、自分を見守るご先祖様にでもなった気分で、
自分のなかの「相手を責めたい気持ち」も受けとめながら、
地球の大気圏あたりから小さな自分を眺めてみてください。
相手を責めたい気持ちになっている自分が、
実はその裏にどんな気持ちを隠しているか。
いや、隠しているわけじゃないんだけど、
深いところに潜んでいる感情に気づいてあげるのです。
日常生活のなかでも、ケンカや口論には至らなくても、
ちょっとした苛立ち、心にチクっとくる感じ、心のさざ波などがサインになっています。
そんなサインをしっかり見ていくと、
怒り、悲しみ、憎しみ、羞恥心、劣等感、罪悪感、自己否定感・・・などなどが出てきます。
そんな奥の感情に気づいて「ああ、こんな感情がいたのね」と認め、肯定してあげます。
そうすると、その感情を起こさせる「思い込み」「信念」にも気づくはずです。
小さいころ、おかあさんに言われた言葉だったり、親の態度だったり、育った環境での不文律だったり、ある事件だったり、体験だったり、
そういったことが、あなたの思い込み、信念を形成しています。
思い出すことがつらい場合もあると思います。
そういうときは、思い出さなくてもいいんです。
ただ、これ、もう要らないよねっていう判断をして、
その気持ちとは反対のイメージを思い浮かべて、アファメーションをします。
ここで「要らない信念」に気づいたら、お手のもの。
「要らない信念」の手放し方にもいろいろありますが、
ひとつの効果的な方法は「笑い飛ばす」。
なにそれ、自分?!そんなこと思ってたんだ~~!? はっはっは
って、笑い飛ばしちゃうんですよ。
そうすると、かんたんに手放せます。
笑いのパワーって強力です。
※私はこの「おひとりさま作業」のプロセスで、フラワーエッセンスに大変お世話になりました。
◆気づきを伝えるとき
このように、パートナーとぶつかった後しばらくは自分のなかでの「おひとりさま作業」を行います。
このプロセスは、場合によってパートナーや友人に手伝ってもらえることもあるかもしれないけど、
基本的には、自分だけの孤独な作業であり、パーソナルな宿題です。
大きな課題だと、時間がかかる場合も多いと思います。
ケンカした勢いで強情を張って口をきかない、ということもあるでしょうが、
その間にクールダウンしながら、自分のなかでの感情→信念クリア作業が進むなら一石二鳥というものです(笑)。
そのなかで気づいたことを、素直にパートナーに話してシェアするといいと思います。
心を開いて、いいも悪いも光も影も、すべてテーブルの上に乗せて見せます。
客観的に、二人で一緒に眺めるような感覚で、シェアできるといいですね。
そのとき、相手を責めるような口調、たとえば
「あなたはいつも〇〇する」とか「あなたは全然〇〇してくれない」とかいった
「あなた」が主語になる表現はできるだけ避けると、うまく意思疎通できます。
「わたしは、(あなたが〇〇すると)〇〇と感じる」とか
「わたしは、(あなたが〇〇してくれないことから)〇〇だと思った」とか
「(あなたが〇〇であることが)わたしにとっては、苦痛である」といったように
「わたし」を主語にするように言い換えてみると、相手もあなたの主張を受け入れやすくなりますし、自分自身も「これは私自身の問題なのだ」という気持ちの切り替えができて、「おひとりさま」作業モードで伝えやすいと思います。
謝りたいことがあるなら謝ったらいいですが、表面上だけ謝っても何も解決しないです。
相手には理解できないこともあるでしょうが、とにかく冷静に内省で発見したことを伝えると、自分の気持ちは整理されていきます。
話しているうちに、別の地雷を踏んでしまって、再度蒸し返し&すったもんだすることもあると思いますが、これを根気よく繰り返していくと、お互いにどんどんすっきりしていきます。
私とラースは結婚当初に、これを徹底的にやりました。
おひとりさま作業、そして話し合いにものすごくたくさんの時間を費やしました。
自分が抱えてきた問題も、お互い率直に話し合いました。
おかげで内省するクセがついたんだと思います。
今でも、ちょっとでも心に引っ掛かったことは、その場で伝えます。
それが相手の感情を刺激して(地雷踏んじゃって)、声を荒げることもあるけど、
そのあとの解決法を知っているから、安心して口論できるんです。
ただひとつ、ルールがあって、
疲れているとき、眠いときは、対象外。
疲れていたら誰でも機嫌悪くなりますので、そういうときに思わず放った暴言暴挙は、リングの外で起きたことということで、無視することにしています(笑)。
◆違って当たり前、分からなくて当たり前
また、生まれ育った環境が違うとか、文化背景が違うとか、そういう「違い」は、実はあまり関係ないです。
たしかに違いますし、最初は未知ですし、それによるすれ違いや勘違いは起きます。
でも、上記のような自己内省とそのシェアを繰り返せば、そんな違いはクリアできます。
逆に、違うからこそ対応しやすい、という利点もあったと思います。
同じ日本人、似た者同士だったら、「わかって当たり前」「きっと分かっているだろう」と思い込んだまま、すれ違いに気づかずにどんどん距離が離れてしまう、ということも起きがちです。
どんな人もみんな違います。
似た者同士であっても、違う人なんだという認識で、心をオープンにして自分を認め、相手を認める、という地道な作業は大切だと思います。
自分のことさえよく分かっていないんだから、相手のことがそんなに簡単に分かるわけないです。
何年連れ添っても 「わからないのが当たり前」という前提でいたほうが、風通しのよい信頼関係が続けられると思います。
理解は愛といえるかもしれませんが、愛のすべてではありません。
愛とは、理解できないところも含めて、まるごと、ありのままに認めること。
「認める」というのは、無条件に頭なでなでしてあげたい気持ち、だと思います(笑)
そう、かわいいペットのわんちゃん、猫ちゃんのように。
わかってもわからなくても、頭なでなでしてあげたい/してもらいたい関係は、無条件に最強です♪
◆降参という選択肢も・・・
そうはいっても、期待どおりの結果にならないこともありますし、
パートナーが「おひとりさま作業」をしない、シェアしても聞いてくれないといったこともあるでしょう。
それでも、自分は自分なりに「おひとりさま作業」を根気よく続けることで、解決していけることもあると思いますが、
パートナーが爆発を避けていたり、あるいは爆発しっぱなし(要するに自己内省をまったくしない人)だと、そのうちになんとなく合わなくなってくると思います。
いわゆる「波動が違う」というやつですね。
その人と一緒にいることが違和感だったり、もっと気の合う人に出会ったり。
そういうときは、「降参」そして「お別れ」という選択肢もアリだと思います。
♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡ ♡
・・・と、ここまで書いて、夫のラースに「うまくいくコツは何だと思う?」って聞いたら、
No matter what, you are always right.
(なにがあっても、キミはいつも正しい)
・・・だって(笑)。
彼の器の大きさで成り立っている夫婦仲なのかも。。。
※自分の感情から、潜在意識にある信念を見つけて手放す「おひとりさま作業」のヒントは、こちらでご紹介しています。