ゼオライトを求めて
モーリー温泉まで遠路はるばるやってきたのは、オーストラリアで採掘されるゼオライトを求めてのことでした。
ゼオライトといえば、3.11による放射能汚染を解決するべく、福島原子力発電所付近の除染に利用されている注目の鉱物です。
厳密にいうと、クレイではないのですが、クレイにとてもよく似た分子構造をしています。
クレイ特有の作用のうち、期待できないものもあるけれど、クレイにはないメリットもあります。
だから、クレイセラピーにうまく取り入れることで、より効果的な使い方ができるはず。
クレイセラピーの幅を広げてくれる【ご親戚アイテム】というわけです。
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ゼオライト採掘鉱山が「近所」にある?
この近所に、ゼオライトの採掘鉱山はないものか?と探したところ・・・
あるにはあるのです。地図で見たらわりと近くに。
グーグルマップでみると、車で片道10時間!
それ、「近所」って呼べるか・・・??
というわけで、モーリー温泉を拠点に出かけることにしたわけなんですけどね。
モーリー温泉からもまだまだ先が長くてですね。
早朝から出発し、最初はこんな道だったのですが・・・
だんだん、こ~んな感じになってきて・・・
途中、車にひかれたカンガルーさんたちがやたらめったら出没するようになり。
最初は「かわいそうに…」「ゆうべのカンガルーは当て逃げで済んでよかった」なんて言ってたけど、もうこんだけ頻繁にカンガルーの死体に出くわすと、よけて通るのに精いっぱい。
(干ばつ続きの影響で、カンガルーが草を求めて活発になっているためだそう)
制限時速100キロなんですよ、ここ。
除け損ねたら、車ごとひっくり返りそう。
カンガルーよけドライブのゲームをやっている気分。
運転手さん、必死です。
(レッドランドの道路でも野生動物の死体には出くわしますが、道路わきに寄せられているし、もっと小さい・・・)
そのうち、道も舗装されていないガタガタ道になり、埃まみれになって走り続けました。
いや、ほんとに、な~んにもないの。
そして到着したのは、こんなところ。
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見学させてもらえる?
今までの経験上、採掘会社を訪問しても「安全上の理由」から現場には入れてくれないのがふつうです。
(怪我でもされて、訴訟問題になったら困るからでしょう)
今回も、事前にアポは取ってはいたもの、2泊3日もかけてカンガルー&睡魔と戦いながらここまでやってきたのに、「中には入れられないから」って言われるかもな~、という覚悟はありました。
ところが、期待を裏切られました。いい意味で。
でっかいオージーさんが、私たち用のヘルメットと蛍光ベストを持ってきてくれた!ラッキー!
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採掘&粉砕加工工程をすべて見学させてもらえたのです☆彡
掘りたてのホヤホヤのゼオライト。
この石たちを砕いて、粒子サイズごとに仕分けしています。
現場を案内してもらいつつ、どのように採掘から粉砕加工、仕分け梱包されるのか、見せてもらいました。
特にここ、オーストラリアのアウトバックで採掘されるゼオライトは大変貴重で、珍しい成分構成をしているんだそう。
その特徴を生かして、さまざまな用途で利用されていること、さらに新たなアイデアについての実験テストが行われていることなど、興味深~いお話を聞かせていただけました。
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なぜにオーガニック?
ところで、このゼオライト、なんと「オーガニック認定」を受けているんだそう。
えっと、鉱物=無機質なのに、どうして「オーガニック(=有機)認定」されているのか?と不思議なのですが、それには理由がありました。
オーストラリアの畜産農家では、ミネラル補給を目的に、牧牛や豚、羊、鶏などにゼオライトを与えます。(食べている草のミネラルバランスがよいときはいいのですが、干ばつが続いたりして草に含まれるミネラルが減ってくると、動物さんたち、自分からゼオライトを食べにくるのだそうです。賢いね~)
オーガニック認定されたゼオライトを食べて育った動物のお肉は「認定オーガニック食肉」として正規販売することができるから、なんだそうです。
なるほど、ザ・ワールド(笑)
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さすが、地球からの贈り物ですね。
クレイはじめ鉱物には、これからの私たち人間の新しい生き方をサポートしてくれる愛と知恵がいっぱい詰まっています。
私たちもゼオライトをどのようにクレイセラピーに取り入れたらいいか、研究していきます!
みなさんも一緒に研究してみませんか?