音の奉納~その意味と効果
↑この不思議な風貌で、世界を旅する高島賢太郎さん。
ただいま福島家でピット・ストップ中です(笑)
20歳のときから旅をはじめ、
10年以上、旅を通して世界へと見聞を広げ、
さまざまな人や文化と交わりながら
世界に共通する音楽の可能性を探求。
最初は身ひとつでヒッチハイクの旅に出て、
そのときのご縁と流れに任せて生きてきたそう。
旅の間に出会った楽器、音楽、天然石、マクラメなどにハマり、
やがて、それらを生活のツールとして活用するようになります。
ガンクドラムという楽器がまた、とてもユニーク。
ぽわ~~ん♪という、異次元的癒しの波動は 万国共通、人々の興味をひき、癒される人が続出。
路上演奏バスキングを主な収入源に旅を続けています。
最近では、日本のお寺で「音を奉納」する、という活動もされています。
「音を奉納」って、どういうことなのか、
旅と音楽を通じて自分に向き合い続ける賢太郎さんにインタビューしてみました。
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Q)お寺で音を奉納というのは、どういう経緯ではじめたのですか?
賢)四国のお遍路めぐりをしていたときに、偶然いろいろなご縁がつながっていったんです。
あるお寺と関係の深い方が、僕のガンクドラム演奏をすごく気に入ってくださって、「お寺で音を奉納してはどうか」と。
お寺の住職にかけあってくれて、またその住職さんも気に入ってくれたので、ご開帳のタイミングで5分ほどご本尊の前でガンクドラムを演奏させていただいたのが始まりです。
それから、そのお寺には毎年通っていて、ご開帳のときに音の奉納をさせていただくのと同時に、大縁日でもあるので、特別なステージを組んでいただいて、そこでも演奏しています。
Q)賢太郎さんがやろうとして実現したことではなかったのですね?
賢)はい、そのときの流れで自然にそうなっていったというか…
Q)賢太郎さんって、計画性とかまるでなくて、先のことは何も決めていなくて、そのときのご縁と流れに乗っているだけっていう感じですよね。
賢)はい、いつもそういう感じですね。その後も旅先で、ご縁のあったお寺などで「音の奉納」をさせていただいています。
Q)それは有料なんですか?
賢)いえ、「奉納」ですから、無料です。お給料とか謝礼とか、もらえるわけじゃないんですけど、ご本尊に奉納するためにすごい曲が生まれました。
『千手観音』という曲なんですが、もうあの楽器でこれ以上の曲はありえないんじゃないか?っていうくらい、すごい曲です。
Q)おーー、それはぜひ聴いてみたいですね。
ところで、すみません。すごい基本的なことなんですが、「音の奉納」って何なんですか?
一般には、「神仏にに対して供物を捧げる、献上すること」だと理解していますが、捧げるものが「音」なんですよね?
どういう意味なんでしょうか?
賢)うーん、そうですねー。。。
世界のいろいろな国を旅してまわっていると、日本よりも経済的物質的に貧しい国はいくらでもあるのに、日本ほど若者が不幸そうに見える国ってないんです。
日本は、若い人が夢を追いかけられる国ではなくなってしまっているのかと。若者って僕も同世代のつもりなので…。
それで、いつも住職さんにお会いすると質問するんです。
「なぜ日本では、若者の自殺率がこんなに高いのですか?」って。
住職さんからお答えをまとめると・・・
「人生で、どうにもならない…と切羽詰まることは誰でもあるけれど、そういうとき神仏にすがることで切り抜けられるはず。なのに、最近の日本人(特に若者)の信仰心が失われてしまったので、神仏にすがるという選択肢がなくなってしまった」というのがひとつの大きなポイントのようです。
それと、住職さんたちから、こんなことも聞きました。
「最近は、困ったときだけの神だのみの人が多いから、神仏が疲れちゃってパワー不足になっている」 んだそうです。
みなさんからのお願い事に応えるだけの力がなくなっているってことなんですね。
昔は、いつも助けてくださる神様仏様に感謝して、神仏にエネルギーをお返しする、ということがふつうに行われていたんですよね。そのひとつが「奉納」なのでしょう。
だから、僕は音という波動を神仏にエネルギー注入することで、
- 多くの日本人が「神だのみ」できるように
- 頼られたその神仏がパワーを発揮できるように
- 日本の若者が元気になれるように
少しでも役に立てれば、と思っているんです。
Q)なるほど~。神仏を癒せば、よりたくさんの人たちが救われる、という。海外で得られたエネルギーを日本に運んでいる、ともいえますね。
賢)それに、僕の演奏を見に来ることで、少なからずお寺に足を運ぶ機会が増えますよね。
そうすれば、信仰心を取り戻したり、「奉納」という発想・習慣が改めて根付いてくる、という効果もあるんじゃないかと思っています。
Q)うんうん、「奉納」っていっても大げさなことじゃなくて、単に「ありがとうございます」と感謝するくらいなら誰にでもできますもんね。
賢)神仏経由でなくても、ライブやCDで僕の演奏を聴いてくれた人たちが直接「癒された」という話もよく聞きます。
たとえば、リストカットを思いとどまったり、不眠症の人が眠れるようになったり、涙が止まらないほど泣いてスッキリしたり。
Q)観客への直接的な影響も大きいんですね。とはいえ、最初から「人を癒す」ことを目的にしていたわけではないですよね?
賢)そうなんです。だから、そういうフィードバックを聞くと、「へーー、そーなんだー」と思ったりしますね。
「なぜ旅しているんだ?」とか、いろいろ質問されるんですけど、よく分からないんですよ、自分のこと。
僕、ただ、生きてるだけなんで(笑)。
気がついたら、こういうことになっていた・・・みたいな。
そんなのばっかです(笑)
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エゴとかミッションとか欲とか、ないんですよね、賢太郎さん。
ただただ、自分に正直に生きているという。いつもニュートラル。
だから、賢太郎さんの音楽には、不思議な癒しのパワーがあるのでしょうね。
ニュートラルな状態だからこそ、宇宙とつながる音波動なんだと思います。
★賢太郎さんの演奏CD、再入荷!
★賢太郎さんの動画:音の奉納(日光院にて)