ハッピーエネルギーの素を探る(2)~ホンモノにこだわる本当の理由

ハッピーエネルギーの素を探る(2)

インタビュワー:ミスティさんによる、

イー・コンセプション代表:福島麻紀子へのインタビュー、第二弾。

 

今回はブランドの特徴、特にアロマセラピーに焦点をあて、

イーコンの「天然素材=ホンモノのピュア精油へのこだわり」に、ミスティさんの鋭いツッコミが入ります。

フレグラントとの違い、アロマセラピーのリスクと可能性について、さまざまな観点から改めて考えるキッカケになりました。

ミスティさん、ありがとうございます。

福島麻紀子インタビュー(2)

福島麻紀子インタビュー(2)

 

 

ミスティ ハッピーエネルギーの素を探る第二弾。前回はアロマとの出会いからアロマブランド設立までを伺いました。今回はそのブランドの特色、品質へのこだわり、大きな声では言えない企業秘密話を聞いてしまいます。
麻紀子 わー、その「大きな声では言えない企業秘密」って、なんだろう? ワクワクドキドキですね(笑)

【イーコン・ブランドの特色?】

ミスティ イー・コンセプションというブランド品、他社と比べて御社の特色を教えてください。
麻紀子 いきなりストレートな質問ですね(笑)。ブランド全体でいえば、私が「ひとりのユーザー」として気に入ったもの、お勧めしたいと思ったものを厳選しています。

ブランドを設立してから19年になるわけですが、このことは当初から一貫しています。日本では入手しにくいもの、珍しいアイテムも多くありますし、表向きは似ていてもイーコンなりの「ひねり」が入っているのが特徴です。

ミスティ その「ひねり」とは、どういうことですか?
麻紀子 私なりのセンスとこだわりでレシピ開発していたり、スピリチュアルな要素を取り入れていたり。特に、「モノにも目に見えないエネルギーがあって、それが扱う人や環境によって変化する」ということはブランド設立当初の実験から明らかに実感したこと(※詳しくは「新アロマブランド設立物語」をご参照ください)ですので、スタッフともども「エネルギー」を大切にしています。
ミスティ なるほど。イーコンの場合、オーストラリアから商品を直送していますが、モノがもつエネルギーをありのままにユーザーさんに届けられるように、という意味でしょうか。
麻紀子 はい、余計なものは入れない。そして、ワクワク楽しくなるハッピーエネルギーを、ちょこっと添えてお届けする(笑)。
ミスティ イーコンのキャッチフレーズ、「ハッピー・エネルギーをお送りします」ですけど、これがすべてを語っている、とも言えますね。

【科学とスピリチュアルの相乗作用】

麻紀子 その「ひねり」には、目に見えること、科学的・理論的に説明できることもたくさんあるのですが、「今の科学では立証できないけれど、たしかにあるよね」ということも無視できないと思うんです。
その一方、科学的な知識や発想から生まれたユニークな商品もあります。プロダクツという意味だけではなく、製造方法や品質管理過程にも及ぶ、さまざまなアイデアもそうです。
そういった領域では、工学博士号をもつ夫、ラースの貢献度が高いんです。彼の知識のおかげで新たな発見から新レシピができたり、安定した品質が効率よく安全に製造できるよう改善できた例はたくさんあります。
ミスティ それでは、ラースさんが科学担当、麻紀子さんがスピリチュアル担当といった感じですか?
麻紀子 いやあ、表向きはそう見えるかもしれないんですが、実はああ見えて、ラースはとってもスピリチュアルな人なんです。自分では否定しますが(笑)
現実的にどうすればいいか分からないこと、いわゆる壁にぶつかったときですね、翌朝になったらひょっこり解決できたりするんです。「夢で見た!」とか言って(笑) 役立つ直感が流れ星のように降ってくる人です。
で、実は私もかなり理論分析派な人でして、直感だけで根拠がないこと「だけ」だと自分が納得いかないんです。それで、ラースに科学的に説明してもらおうとする(笑)。最近はスピリチュアルの世界も量子力学で説明できるようになってきたようですね。
ミスティ ああ、お二人でそれぞれ別視点の理論と直感を交信して、二人で4倍のイーコンワールドを作っていけるわけですね。
麻紀子 気づかなかったけど、そうかもしれません。そして、優秀なスタッフたちがそれぞれ味付けしてくれてます(笑)

【イーコンのお客様は?】

ミスティ 対象年齢や対象ジェンダーなど、どんな方がお客様として対象になっていますか?
麻紀子 使っていただける方、興味を持っていただける方でしたら、どなたでも。性別とか年齢とか、そういったことは考えていません。ただ歴史的に、自分の生活体験で役立ったものを紹介してきたことから、結果的に自分と同じか、少し年下層の女性が主なお客様になってくださっています。
ミスティ プレゼントにも喜ばれそうです。選び方を教えてください。
麻紀子 残念ながら、プレゼント用にはあまり向かないイー・コンセプションです(笑)。アロマセラピー、クレイセラピーなど、使用方法や基本的な知識がないと使いこなせない商品が多いものですから。知識のない方に、プレゼントとして気軽に手渡されちゃったら危ないかな~?というものもあるくらいです(精油など)。または、クレイなんかは使い方が分からなければ、ただの泥ですので(笑)。
どなたにも安心してお使いいただけるものとしては、スキンケア化粧品ですね。肌質など相性はあるかと思いますが、長年の経験から安全で効果的な植物素材を厳選して手作りしていますので、イーコンのスキンケアがお肌に合わないってことは、まずないようです。ローズ・モイスチュアライザーリバイタル・エッセンスローズ・エッセンスなどは万能ですし、香りもステキでどなたにも喜ばれるアイテムだと思います。

ローズ モイスチュアライザー

人気のスキンケア:ローズ モイスチュアライザー

ミスティ なるほど、精油は原料ですが、スキンケア製品は最終製品なのですぐに使ってもらえるんですね。たしかに、使い方ガイドが必要な材料はプレゼントには向かないですね。

【アロマは薬か?】

アロマで風邪予防

アロマで風邪予防

ミスティ 葉っぱのエキスは古代から薬草などと呼ばれて薬や美容品に使われていますが、イーコン・アロマも薬としての役割はありますか?
麻紀子 精油は植物の芳香成分を抽出したもので、単にいい香りがするだけではなく、古来から民間薬として活用されてきた成分そのものです。フランス・ベルギーなどでは医師が処方する薬として扱われているくらいです。なので、本当は知識のない人が安易に使うのは危険ですらあるのです。少しでも勉強してからお使いになっていただきたいと思い、アロマセラピー情報アロマセラピー講座なども提供させていただいています。
ミスティ 温泉でも効能の表示がありますよね、アロマ湯の効果はありますか?
麻紀子 もちろんです! 精油を使ったアロマバスには、抗菌作用、抗炎症作用、鎮静作用、筋肉弛緩作用、抗アレルギー作用、免疫促進作用などなど、精油の種類にもよりますが、さまざまな効能が期待できます。
ミスティ 薬事法という法律のために堂々と言えないんでしたっけ?
麻紀子 そうなんです。厳密にいうと、温泉の効能表示も、本当は薬事法違反のはず。だけど、温泉は昔から日本人になじんでいるので、そこはあまり取り沙汰されないんですね。。
※アロマバスについて、注意事項があります。お風呂の湯舟にいきなり精油の原液を滴下するのは危険です。日本では、そういう方法をオススメしている学校が多いのですが、皮膚刺激からアレルギーなどが起こることがありますので、お風呂に精油を入れるときは必ず「乳化剤」を使用してください。

【天然素材にこだわる理由は?】

ミスティ 天然素材は高価というイメージがありますが、高価なまま売るか?加工して安く売るか?こだわりに妥協が問われる気がします。
麻紀子 天然素材を加工するから安くなるわけではありません。天然素材に加工賃が上乗せされるだけですもんね。
「天然素材」の対極にあるのは、「ラボで製造された人工合成品」です。
分かりやすい例で、高価な天然素材の代表を「ピュア精油」、「安価な人工製造物」の代表を「フレグラントオイル」として説明してみましょう。
そもそも「精油」と「フレグラントオイル」の違いが分からない人もいるでしょう。百均でも「〇〇精油」なんてネーミングで販売されている時代ですものね。それもそのはず、その違いは紙一重なのです。プロのアロマセラピストでも騙されちゃうくらいです。見分ける(かぎ分ける)のは至難の業なんです。
その判別をするために、ガスクロマトグラフィー分析、マススペクトル分析という専門の分析器を利用した試験を行います。データを出してもそれを読み取るには過去歴代の分析データと、有機化学者の専門知識が必要なのです。誰にでもできることではないので、だまそうと思えば、簡単にだませちゃうのです(爆)
ミスティ はい、もう信頼のうえでの購入です。ではホンモノとニセモノの違いをズバリ。
麻紀子 ホンモノのピュア精油は、植物から抽出されたままの精油です。植物から採取できる精油の量は、その植物にもよりますが、概してごくわずか。いくらがんばって栽培しても異常気象などでうまく育たないこともありますし、その年によって出来高が違うので取引価格は大きく変動しますし(ってか、最近はもう値上がる一方です…)、抽出された精油の成分にもバラツキが出ます。
一方、人工製造する成分なら安定供給ができます。手順どおりに製造すれば、成分も一定です。また香りもヒトの好みに合わせて、心地よいものを作ることができます。その上、値段は安い!
余談ですが、ピュア精油って、決して「心地よい香り」ばかりじゃないんです。どちらかというと、薬臭い。人工的に成分調整されたもののほうが、アロマセラピー初心者さんは「いい香り~」って感じるようです。
ミスティ それじゃあ、人工製造されたフレグラントオイルのほうがいいじゃないですか?
麻紀子 そこなんです! そこ、私も何度も考えてきました。「それなら安くて一般受けする、フレグラントオイルを売ればいいじゃないか?!」って(笑) 別に、フレグラントオイルが悪いわけじゃないんです。
ミスティ でも、ピュア精油しか売ってない。なぜイーコンはピュア精油にこだわっているんですか?
麻紀子 ひとつには、アロマセラピーへの想いっていうのがあります。オーストラリアで偶然出会って親交を深めていったアロマセラピー。最初は私もフレグラントオイルを使っていたんですよ。
ところが、ピュア精油を使ってみたら、なにこれ!?ってくらい、全然違ったんです。香りも薬臭いし、結果がね。もう全然違う。
ミスティ ご自分の体験から、ピュア精油の威力を知ったのですね。
麻紀子 ピュア精油はすごい! フレグラントオイル使っていたときは「効いたかも~?」的な、まあ言ってみたら「ママゴト」程度だったのに、ピュア精油はもうホンモノ、大人の世界。それもそのはず、本来お薬ですものね。
でも、似たような香りに成分調整された「精油もどきのフレグラントオイル」も使えないことはないんですよ。香りは脳に作用しますから、たとえ人工でもなんらかの作用はします。
ミスティ じゃあ、麻紀子さんは運命的なピュア精油体験があったから、ピュア精油にこだわっているだけですか?
麻紀子 あは、そのようですね(笑)。でも、アロマセラピーの歴史を学んだときに「おお、なるほど、やっぱりそうだったか~!」と思ったことがあったんですよ。
アロマセラピーの祖・ガットフォセという人が、「全体は部分の総和に勝る」ってことを発見したそうです。つまり、「精油の成分を分解して組み立てなおしたものは、精油そのまんまには、かなわないよ」ってこと。「精油全体ありのまま」だからこそ効く。それは植物のエネルギーがバランスよく宿っているから。ラボで人工製造したら、そこには植物のエネルギー、つまり魂みたいなものが入っていないのです。
この考え方を「ホリスティック」と呼ぶのですが、私にとってはこれは、「まったくそのとおり!」と体感したことと一致したんですね。だから、成分調整した精油とか、人工製造されたフレグラントオイルとか、どーしても受け付けないんです。実際、頭痛がしてきます。
でもね、フレグラントオイルだって香りを楽しむ分には使って構わないですし、成分調整した精油にもコストが安定するなどメリットはありますから、それを否定するつもりはありません。用途とニーズに応じて使い分ければいいと思います。

【精油業界の裏側】

ミスティ ラベルにピュア精油と書いてあるとすべてピュア精油に見えます。値段にバラつきがあるので、同じピュアなら低価格に惹かれますが。
麻紀子 極端に低価格のものは、たとえ「ピュア精油」と書かれていてもフレグラントオイルとして扱ったほうが安全です。廉価ものがホンモノである可能性もありますが、その会社がどれほど品質をチェックしているか、そのこだわり度、品質管理体制も販売価格に反映されますので。
実は、業界内でもニセモノがホンモノとして流通されていることがあるんです。先ほども説明したように、ニセモノ精油を見破るのは簡単なことではないのです。アロマセラピーが流行してアロマブランドが雨後の筍のようにたくさん生まれましたが、精油のことをよく知らずに取引してしまうと、ニセモノをつかまされることがあります。その会社ではホンモノだと信じていても、ニセモノだった、ということもありうるし、実際にそういうケース、今までに何度か見てきました。

【アロマは勉強して使おう】

麻紀子 私が出会った頃はまったく知られていなかったアロマセラピーも今はメジャーになりました。多くの方がアロマの効能を気軽に楽しめるようになったのはいいことですが、その反面、アロマのリスクが伝わりきっておらず、思わぬ事故もあるようです。
アロマにご興味がありましたら、ぜひぜひ、さわりだけでもいいので、勉強してください。ネット情報も玉石混交です。信頼できる情報を入手してください。
精油は本来、お薬。可能性も無限大にありますが、リスクも伴います。知識をもって使いこなしていただければと願います。
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INTA-J

ミスティ 薬にもなりうるアロマ精油は健康管理用途、アロマ的フレグランスはおしゃれ用途としての住み分けが必要とされますね。イー・コンセプションのピュア精油は本物天然志向の中にもおしゃれ要素や色気度を加味して身近なものにしてくれました。次回はそんな本物アロマに華を添える他の商品たちのお話を聞いてみたいと思います。

 

 

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