日本出張報告~①高齢化と地球環境

高齢化と地球環境

3週間の日本出張から戻ってきました。

今回、感じたこと、たくさんありすぎて、どこからお話したらよいやら。
長い連載になるかもしれませんが、少しずつお伝えいしていきたいと思います。

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広範囲で甚大な被害をもたらした巨大台風19号が去ったあとに成田空港到着。
東京までの車窓から、ブルーシートがかかる屋根や、荒れた田畑がその被害の大きさを物語っていた。

アイスランド・ツアーから帰ってきた人たちからも、氷河がどんどん溶けている様子が明らかに確認できた、と聞いた。
(今年4月に行った、ニュージーランドの氷河も同じような状況でした。)
溶けた氷河の下からはメタンガスが放出していて、地球温暖化をさらに加速化している。

そして、3週間後オーストラリアに戻ってくると、ブッシュファイア(山火事)の嵐。

ブッシュファイア

ブッシュファイア(この画像はイメージです)

飛行機の窓から見下ろしても、その熱風で舞った燻煙で地上がかすむほど。
飛行機から降りるやいなや、アレルギー鼻炎持ちの鼻はすぐに反応し、マスクをつけた。

(この日のゴールドコーストの空気汚染レベルは北京を超えていた、とあとから聞いた)

この地球はいったい、どうなってしまうのでしょう?

「地球を守ろう」とかいうキレイゴトではない。
地球は全然困っていない。
困るのは、人間。
「このままだと、人間が住めない地球になっちゃう」ってこと。

それも、近い将来の話。いや、既に現実になりつつある。
子どもたち、孫たちの時代ではなく、
私たちが生きている間にも、さまざまな影響があるだろう。

でも、「日本では環境問題、まだまだ難しいのかなあ」と正直、思ったりもしました。

なぜか・・・?

私も「若い人」

東京ではあまり感じないが、首都圏を離れると、「まわりが自分より年齢が高い人ばかり」という状況が多かった。
80代、90代でも元気いっぱいのおじいさん、おばあさんがたくさん。
「50代なんて、まだまだ。ひよっこみたいなものだ」と何度も言われた。

『人口の3割近くが65才以上』って、すごいことだ。

高齢化、高齢化って言葉では聞いてきたけれど、それを目のあたりにすると、「なるほど、これは大変だ」と思う。

グレタって知ってる?

どうりで、スウェーデンの環境活動家:グレタ・トゥーンベリ(16)の話を振っても「なにそれ?」という反応が多かったわけだ。
(グレタの活動については賛否両論あるが、英語圏ではさんざん話題になっているから知名度は高いと思う)

環境活動家

16歳の環境活動家グレタを応援する気候ストのプラカード

高齢化社会問題のほうが身近で深刻すぎて、地球環境問題なんて二の次、三の次になるのだろう。

ただ、ゴミについては資源の再利用がさらに進んでいる様子。市民にも協力を求められるので、各自が関与せざるを得ない状況なのだろうか。

それも、高齢者世代が増えていくと、「自分たちの日常生活もやっとこさなのに、ごみの仕分けまでやってられない」っていう状況は想像できる。

介護施設も増えたけれど費用は高いし、国の援助も十分とはいえず、老々介護、一人暮らしも多い。

(実家近所の元ラブホテルが老人ホームに様変わりしていたし、地方では学校に老人ホームの看板が付いていたりして、時代の変遷を感じた…)

若い世代と同居していれば、家族の負担は時間的にも肉体的にも精神的にも大きい。
(福祉国家デンマークの介護制度には程遠い。。。義父がお世話になったけど、至れり尽くせりでした。)

そんななか、「地球温暖化」とか言われてもピンと来ないのも分かる気がする。
「先が見えている」高齢者が、地球の将来に関心をもたないのも自然なことだし、
みんな自分の生活だけで必死なのだから。

やはり、地球温暖化問題は、若い世代が動かしていくしかないのだろうか。

炭素税の導入

個人でできることは限られている。
社会全体で動かさないといけない。
そのためには、やはり政治が重要。

「地球温暖化に影響することをしたら税金を徴収し、その資金をこれからの対応策、開発費用にまわしていく」という体制をつくらなければならない。

二酸化炭素を排出した分、税金を支払うことにすれば、個人も企業も行動を変えていくだろう。

そして、資金ができれば、新しいエネルギーの作り方、届け方、貯め方、使い方、再利用方法についての技術革新も進むだろう。

日本では既に「地球温暖化対策のための課税」により電気料金が値上がりしているが、さらに踏み込んで「炭素税」の導入を検討しはじめたようだ。

今からでも遅くはない。
世界中が合意して、地球環境問題に取り組めば、持続可能な(人間も生き続けられる)地球が実現するはず。

再生可能エネルギー

法律を決めるのは、政治家。
政治家を選ぶのは、国民。

だから、選挙に参加して、地球環境に優先投資する候補者を応援したい。

とはいえ、いま目の前にあって困っている問題や、経済的な豊かさよりも、
将来との関連性が今はまだ明確には見えない環境問題を優先するっていうのは、容易なことではない。

いまの生活に充足していないと、
また身のまわり、自分のことに「癒されて」いないと、
その選択は難しいかもしれない。

だから、「生きているだけで幸せ?」って心から感じられるようなサービスを提供したいと改めて思いました。

 

科学者たちの警告と、反論

今すぐ行動を起こさないと、地球は人間が生きられる惑星ではなくなる。

・・・と科学者たちは警告している。

この警告を社会に反映させるためには、政治的な手段が必要なのだけど、科学者はたいてい政治は苦手(笑)

地球温暖化説を信じない(信じたくない)人たちも、アメリカのトランプ大統領を筆頭にたくさんいて、さまざまな反論を見かける。

でも、そういった反論は根拠が曖昧だったり、素人でもちょっと考えれば矛盾に気づいてしまうような屁理屈だったり。

それに、地球温暖化説を唱える多くの科学者がみんな一斉に勘違いするとは、考えにくい。

100歩譲って、現時点で地球温暖化説が絶対的に正しいとは言い切れない、としても

いったん排出された二酸化炭素は100年もの間大気圏にとどまるのだから、100年後に「やっぱりあの警告は正しかった…」と立証されて気づいても、そのときはもう手遅れなのだ。

 

環境問題に取り組む意義

地球環境問題に関しては、ラースがとても関心深いので(彼の魂にとっては、今生のメインテーマらしい)、結婚したときからずーっと日常的に聞かされている。

だから、私のなかでは常識化していて、いま世間で言われていることも既に知っている情報が多く、個人的にはそんなに「熱く」はない。

いずれ地球は、ほんとうに人間が住めない惑星になるのかもしれない。
そういうのも、宇宙的、魂的にはアリじゃないかな?とも思っている。

バクテリアだって増殖したのち、自分たちが出した老廃物におぼれて死んでいく。
そして出来たのが、たとえば、お酒。
人間が絶滅すると、そこに出来た「お酒」を誰かが楽しむのかもしれない。
(飛躍しすぎな想像力…)

日本酒

地球にとっては、人類の繁栄なんて長い歴史のほ~んの一幕にすぎないのだ。

だから(なのかどうかわからないけど)
「なにがなんでも、この地球温暖化を阻止しなくては!」という気持ちは、私のなかには湧いてこない。

だけど、私たちの決断次第で、この流れを変えられるとしたら・・・
これを契機に、よりハッピーな生き方を見つけられるとしたら・・・

 

環境問題というのは、この時代に地球に生まれてきた多くの魂にとって、
格好の「魂の遊びプロジェクト・テーマ」なのだろうと思う。

大気圏からみる地球

結果はどうなろうと、この課題を通して学べること。

それを、地球の大気圏を超えた宇宙から応援している、もうひとりの自分がいる。

 

イー・コンセプションで、何ができるだろうか?

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・高齢者を介護する人たちをサポートできる商品・サービス・情報の提供

・地球環境問題の解決につながる商品・サービス・情報の提供

・自分に満たされた人、癒された人、自分の意見を社会に反映させられる仲間を増やしていく。
そういう人こそが地球環境を変えられるから。

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