いやしの祭典 ~SDGsと地球

持続可能な開発目標

JAA いやしの祭典 トークセッション。

JAA講師の先生方に混じって、ラースと私も登壇させていただきました。

トークの内容は「SDGに関して」とご依頼いただきました。

SDGって何?

SDG

SDG:国連が定めた持続可能な開発目標

とはいえ、アロマのイベントですから、アロマセラピーと絡め、クレイセラピーについてもお話させていただきました。

私のトークでは

「SDG的にはアロマよりクレイのほうが向いている」

という結論になってしまい(だって、ほんとにそうなんだもん)、「アロマのイベントなのにこんなこと言っちゃっていいんだろうか?」とちょっと心配していましたが、登壇されたほかの先生方も「アロマに頼りすぎ要注意」といったメッセージを発信していらして、内心ほっとしました。

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一方、ラースは直球「SDGそのもの」を取り上げて、クリーンエネルギーについてプレゼンしました。

イー・コンセプションとは全然関係ないんですけど、とってもいい話だったので、シェアさせていただきます。

※トークセッションの際 プロの同時通訳さんにお願いしたのですが、とても優秀な方でラースも関心していました。
(同時に通訳するって、「聞きながら言語変換すると同時に話す」ということで、すんごい技です。英語力だけの問題ではないです、あれは。感動しました。)

まずは、ラースのプロフィールです。

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Lars Sondergaard/ラース・ソンダーガード

デンマークの農家に生まれ育つ。高校卒業後、コペンハーゲンのデンマーク工科大学で電気工学を専攻。修士、博士号取得。
デンマーク国立持続可能エネルギー研究所RISO 及び アメリカの企業OEMDCにて、再生可能エネルギー(風力、太陽光発電)の研究開発に携わる。
オーストラリア移住後、Austech にてガス探知機の研究開発。その後、自社Gas Detection Australia を設立、経営にあたる。人々の健康を守り、地球温暖化を阻止する目的で、二酸化炭素、一酸化炭素、酸素、フロン、揮発性有機化合物
(VOC)等の探知機開発製造を行ってきた。
同時に、アロマ&クレイセラピー・ブランドE-Conceptionのマネジャーとして、自然療法の研究開発及び会社経営に関わる。

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なんだか偉そうなプロフィールですが、イーコン・スタッフのお母さん的存在でもあり、うちのだんなさんでもあります(笑)。

年中、短パン半そでですが、この日のためにスーツを買いました!

ラース

スーツ姿のラース(絶滅危惧種)

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では、ラース博士のプレゼン内容です。

(途中の緑字は福島の感想・意見です)

最初にパワーポイントに映し出されたグラフ。

世界人口と地球の環境容量

世界人口と地球の環境容量

世界人口の推移(1970年から2030年予測まで)が、オレンジの折れ線グラフで表されています。

青い棒グラフは、Ecological Footprint (「地球の環境容量」と訳してみた)といって、地球環境資源すべてを換算した場合に、地球上で人間がどれだけ消費しているかを表しています。

1970年時点では、Ecological Footprint は1。つまり、地球環境が供給できる量と、人間が消費する量が当時はイコールだったのです。これなら地球は「持続可能」です。

ところが、2010年には1.5、つまり、地球が供給できる資源の1.5倍を人間が消費していることになります。

地球収支、赤字ってことです!

このままのペースで進んだら、「人間が住めない地球」になってしまいます。

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ところで、このグラフで興味深いのは、人口が増えるにつれて、資源消費が増えているという点です。

国連の17項目には出てこないけど、

「人口を増やさない努力」も大切なのでは?

エネルギーや資源消費を考えるとともに、特に発展途上国に避妊の意味や方法を伝える活動って、とても大切なのではないかと思いました。(日本は人口増えていないから対象外ですが)

昨今、地球の異常気象で自然災害の規模が大きくなっているのも、地球の「自然淘汰」「自浄作用」とも考えられますね・・・。

地球上の消費エネルギー

地球上の消費エネルギー

こちらのグラフは、地球上の消費エネルギーが時系列でどのように推移しているかを表しています。

下の青いところが産業、その上が不燃物、建設、輸送というカテゴリーに分けられています。

1970年から2030年(予測値ですが)まで、すごい勢いで消費エネルギーが増えています

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いくら個人でエネルギーを節減しようとしても、地球上の人口が増え、また発展途上国が豊かになっていけば、全体消費エネルギーは増える一方です。

この問題を解決するには、「持続可能なエネルギーを増やす」ことです。

地球を汚さず、安全を維持しながら、地球も人間も生き続けていけるエネルギー。

今のところ、再生可能エネルギー=風力、太陽光発電などが考えられますが、他にも実用に向けて研究中の再生可能エネルギーがあります。

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ところで、みなさん

現時点で「もっとも安いエネルギー源」って何だと思いますか?

以前は原発が安いといわれていましたが、安全対策や廃炉、そして核廃棄物の処理まで考慮していくと、原発もいまや大変高価な買い物です。

石炭をつかった火力発電はご存知のとおり二酸化炭素を排出し、地球温暖化を促進するといわれます。二酸化炭素を排出させない工夫もされていますが、石炭そのものが地球資源ですから限界があります。

これからはシェール・ガス(天然ガス)だという話もありますが、取り出しも大変(その過程で汚染する)だし、ガスも地球資源ですから限界がありますし、石炭ほどではないけど二酸化炭素を排出します。

実はそれよりももっと安い発電方法があるのです。

それは、風力発電。

技術革新が進んだおかげで、キロワット単価で最安値となりました。

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SDGのゴールにもっとも近づいているのは北欧諸国です。

ラースの出身国デンマークでは、2000年頃から風力エネルギーを積極的に取り入れ、今では国で消費される全エネルギーの40%以上が風力でまかなわれています。(電力に限定すれば 80%が風力発電)

デンマークの風力エネルギー

デンマークの風力エネルギー(全体に対するシェア)

こういう話をすると、「それはデンマークだから出来るんでしょ」と言われますが、実は日本でもまったくもって可能なのです。

 

日本の風力エネルギー可能性

日本の風力エネルギーの可能性

日本各地に風力発電を分散して設置すれば、

現在日本が消費しているエネルギーの2.5倍のエネルギーが生産可能なのです!

そういうと、日本は地震がある、台風があるから、、、という言い訳話が出てきますが、天災に対応できる技術も、もう開発されているんです。

たとえば、海洋沖に浮かべるタイプの風車。これなら地震が来ても津波が来ても大丈夫。暴風にも耐えられるシステムも設置できるのです。

ところで、今回日本で「動いていない風車」をかなり見たのですが、それは壊れたからだと聞きました。
壊れたら修理すればいいんですけど、そのメンテ費用がないとか? ほんと??
もしほんとなら、それは本気で「風力でいこう!」って思ってない証拠。
「ほら、風力じゃダメだった。だから原発じゃないと・・・」とか言いたい人がいたのか?と疑りたくなる。

あ、すみません。熱くなりました(笑)

熱くなりついでに、言わせてもらいます。

いくら風力が優秀でも、山を削って風車だらけにするメガ発電は反対です。

とにかく日本はエネルギーを一か所に集中させようとするんですが、集中させるから問題が起きる。

分散型にしていかないと。

分散しちゃうと、今までの利権が生かせないから、なのかな?

ともあれ、エネルギー問題は、技術開発の問題ではなく、政治決断の問題だと思います。


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実をいうと、このプレゼンを仰せつかった頃のラースは「持続可能な開発目標なんて実現不可能」と思っていたそうです。

でも、このプレゼンのためにさまざまなことを調べていくうちに、「これは実現可能かも」と思うようになったと。

技術はもうあるので、政治的な決断があれば、、、です。

その例として、

ニューヨーク5番街の変化

ニューヨーク5番街、1900年と1913年、同じ場所で撮影された写真を比較してみましょう。

1900年には、馬車がメインで、車が一台だけ走っていました。
それが、13年後には車メインで、馬車は一台だけ。

たった13年で、ここまで変わったのです。

 

スマホによる変化

こちらはローマ教皇の講話を聴きに来た人たちの写真。2005年にはただ聴いていたのに、2007年にiPhoneがデビューするや、あっという間に広がったスマホ。2013年には全員がスマホで教皇を録画している、という。

たったの5年ほどでこれほどの大きな変化ができたわけです。

ということは、エネルギー問題も世界が、政府が「こっち!」と方針を固めさえすれば、数年で大きな変化が起こるはず。

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そういうわけで、ラース博士の結論。

 

クリーンエネルギーがあれば

 

わたしたちの決断でクリーンエネルギーを選択すれば、SDGで挙げている目標はほとんど達成可能である。

クリーンエネルギーさえあれば、実現できることがほとんどだから。

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法律を作り、税金の使途を決めるのは政治家ですが、

その政治家を選ぶのは、国民のみなさんです。

「持続可能な地球」、選びませんか?

 

About 福島 麻紀子

E-Conception(イー・コンセプション)創設者&代表。 国際ナチュラルセラピー協会(INTA)元理事。 国際クレイセラピー協会(ICA)元理事。 主な著書に『大地のエネルギーで癒すクレイセラピー』(フレグランスジャーナル社)、『赤ちゃんからのナチュラルケア』(学陽社)がある。 オーストラリア在住。

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